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衛所制度 えいしょせいど

大辞林 第三版の解説

えいしょせいど【衛所制度】

中国、明の兵制。戸籍を軍戸と民戸に分けた軍戸の方の編成制度。一一二人を百戸所とし、十百戸所を千戸所、五千戸所を一衛(五六〇〇人)とし、指揮使が統轄した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

衛所制度
えいしょせいど

中国、明(みん)代の軍事制度。京師(けいし)(都)にあって天子を護衛する衛所と、地方にあって治安維持と国防の任にあたる衛所とに大別される。地方州県の要衝の地に置かれた衛所は、都指揮使司(としきしし)(長官は都指揮使)に統率され、都司はまた京師にある衛所とともに、中央の五軍都督府(ととくふ)(長官は都督)に統率された。所は一州の兵を管轄し、数州府の兵を管轄するときには衛が置かれた。一衛(長官は指揮使)は左右中前後の五つの千戸所からなり、千戸所は10の百戸所からなり、百戸所は112戸からなる。つまり一衛の兵数は原則として5600人であった。衛は全国に300余、所は60余あり、軍士が屯田を耕して自給自足し、それによって軍費いっさいをまかなうたてまえであった。しかし、中期以後、官僚豪族の軍屯侵占、軍士の逃亡、軍籍の脱漏などのために、自給自足体制が崩れて衛所制の維持は困難となり、明末の衛所は甚だ無力な存在となった。[川越泰博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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