裏返し(読み)ウラガエシ

デジタル大辞泉 「裏返し」の意味・読み・例文・類語

うら‐がえし〔‐がへし〕【裏返し】

物の裏を返して表にすること。また、その状態。「シャツを裏返しに着る」
反対立場、逆の観点から見ること。また、現れ方が正反対であること。「意味裏返しに考える」「嫉妬しっと愛情裏返し表現である」
[類語]反対ぎゃく逆様さかさまさかあべこべかえって裏腹うらはら裏表うらおもて右左みぎひだり上下うえした後ろ前正反対真逆本末転倒主客転倒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裏返し」の意味・読み・例文・類語

うら‐がえし‥がへし【裏返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の裏を返して表に出すこと。また、裏返した状態。ひっくりがえし。
    1. [初出の実例]「彼写真を裏(ウラ)がへしにしておく」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉三)
  3. 物事の、今までとは反対の一面をあらわすこと。また、反対の面のあらわれた状態。
    1. [初出の実例]「何時までも、逢ひ通したい心故、宵の返事の裏返(ウラガヘ)し」(出典:人情本糸柳(1841か)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android