西浄(読み)セイチン

デジタル大辞泉 「西浄」の意味・読み・例文・類語


せい‐じょう〔‐ジヤウ〕【西浄】

せいちん(西浄)」に同じ。〈元和本下学集〉

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精選版 日本国語大辞典 「西浄」の意味・読み・例文・類語

せい‐ちん【西浄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちん」は「浄」の唐宋音 ) 禅宗寺院で便所の意。古くは東にある東浄(とうちん)に対し、西にあるのを西浄といった。
    1. [初出の実例]「西浄(セイチン) 西序所上之厠、曰西浄。忠曰、和俗呼西浄雪隠」(出典禅林象器箋(1741)殿堂)

せい‐じょう‥ジャウ【西浄】

  1. 〘 名詞 〙 便所。かわや。雪隠(せついん・せっちん)。せいちん。
    1. [初出の実例]「にはかに腹がくだりさふで、西浄へまかりてさうへば」(出典:百丈清規抄(1462)四)

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世界大百科事典(旧版)内の西浄の言及

【禅宗寺院建築】より

…三門から回廊が出て前庭を囲み,仏殿または法堂に達する。回廊の東には庫院(くいん),浴室,東司(とうす)など,西には僧堂,西浄(せいちん∥せいじよう)などが配される。法堂の北には方丈や客殿があり,伽藍周囲には塔頭(たつちゆう)と呼ばれる子院が置かれた。…

【禅宗寺院建築】より

…三門から回廊が出て前庭を囲み,仏殿または法堂に達する。回廊の東には庫院(くいん),浴室,東司(とうす)など,西には僧堂,西浄(せいちん∥せいじよう)などが配される。法堂の北には方丈や客殿があり,伽藍周囲には塔頭(たつちゆう)と呼ばれる子院が置かれた。…

※「西浄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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