見越す(読み)ミコス

デジタル大辞泉 「見越す」の意味・読み・例文・類語

み‐こ・す【見越す】

[動サ五(四)]
隔てている物の上を越して見る。「畑を―・して海を望む」
将来のことを推しはかる。今後を見通す。予測する。「値上がりを―・して買い占める」
[類語]推し量る察する感じ取る見通す見込む見計らう見積もる見極める見据える見定める見届ける予測予想予知予断予見勘定計算見当忖度推察拝察高察賢察明察憫察びんさつ推測推量推考端倪たんげい邪推類推酌量了察推認推断推定斟酌しんしゃく憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく察し心配り気配り心遣い気遣い酌む酌み取る思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す

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精選版 日本国語大辞典 「見越す」の意味・読み・例文・類語

み‐こ・す【見越】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 隔ての物を越して向こうを見る。
    1. [初出の実例]「屏の上より見越(コ)せば、是こそ大将の陣と覚へて」(出典太平記(14C後)一七)
  3. 先のなりゆきをおしはかる。将来を見とおす。〔和英語林集成再版)(1872)〕
    1. [初出の実例]「それを見越(ミコ)した自分の直覚を〈略〉嬉しく思ってゐる」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上)
  4. 他にくらべてまさって見える。見まさる。
    1. [初出の実例]「吉野の花を見越(コシ)全盛の春にぞありける」(出典:浮世草子好色一代男(1682)七)

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