規制緩和[日本](読み)きせいかんわ[にほん](英語表記)deregulation

翻訳|deregulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「規制緩和[日本]」の意味・わかりやすい解説

規制緩和[日本]
きせいかんわ[にほん]
deregulation

政府が定めている公的な規制,主として官庁許認可免許承認,認承,証明,登録,申告などを緩和,撤廃する一連の行動をさす。規制は,「経済的規制」と「社会的規制」に分けられ,企業の新規参入規制,公定価格を設ける料金規制,輸入規制,自動車車検制度のような義務付けなどがある。 1980年代から,種々の規制は民間活力を抑制するもの,日本経済の閉鎖性を象徴するものとして緩和を求める声が内外から出ていた。 93年に就任した細川首相は私的諮問機関として「経済改革研究会」を設置。同研究会は 93年 12月,経済的規制については「原則自由・例外規制」,社会的規制では「自己責任」とする最終報告を提出,98年までに大幅な政府規制の緩和をはかるよう内閣に求めた。

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