謗る(読み)ソシル

デジタル大辞泉 「謗る」の意味・読み・例文・類語

そし・る【×謗る/×譏る/×誹る】

[動ラ五(四)]他人を悪く言う。非難する。「陰で人を―・る」
[類語]貶す腐す扱き下ろすけちを付ける難癖を付ける悪し様ぼろくそ口汚いくそみそ罵詈雑言ばりぞうごん悪口わるくち陰口誹謗謗り中傷悪口あっこう雑言罵詈悪態悪罵嘲罵痛罵怒罵面罵罵倒讒謗悪たれ口憎まれ口

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精選版 日本国語大辞典 「謗る」の意味・読み・例文・類語

そし・る【謗・譏・誹】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 他人のことを悪く言う。非難して言う。けなす。
    1. [初出の実例]「無知にして正法を謗(ソシリ)」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)二)
    2. 「親君と申すとも、かくつきなき事を仰せ給ふ事と、事ゆかぬ物ゆゑ大納言をそしりあひたり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 不平を言う。ぶつぶつ文句を言う。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 正面きって悪口を言わないで、かげでこそこそ悪口を言う。かげぐちをきく。特に京阪神地方で近世以降用いる。〔浪花聞書(1819頃)〕
  5. ばかにする。あなどって言う。非難する気持にけいべつする気持が強く加わって言う意に用いる。明治以降に多く見られる。
    1. [初出の実例]「嘗てその賤工より起りしを刺(ソシ)りければ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)

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