扱き下ろす(読み)コキオロス

デジタル大辞泉 「扱き下ろす」の意味・読み・例文・類語

こき‐おろ・す【扱き下ろす】

[動サ五(四)]
しごいて落とす。こき落とす。
煙筒からは風に―・された煙の中にまじって火花が飛び散っていた」〈有島カインの末裔
欠点などを殊更に指摘して、ひどくけなす。「上役を―・して溜飲りゅういんを下げる」
[類語]貶す腐す謗るけちを付ける難癖を付ける悪し様ぼろくそ口汚いくそみそ罵詈雑言ばりぞうごん悪口わるくち陰口誹謗謗り中傷悪口あっこう雑言罵詈悪態悪罵嘲罵痛罵怒罵面罵罵倒讒謗悪たれ口憎まれ口

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精選版 日本国語大辞典 「扱き下ろす」の意味・読み・例文・類語

こき‐おろ・す【扱下】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 花や葉などを枝からしごいて落とす。むしっておとす。吹きおろす山風などについていう。
    1. [初出の実例]「露のみと思ひけるかなもる山はもみぢこきおろす名にこそ有けれ〈源国信〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)秋)
  3. ( 「こき」は接頭語 ) 他人の欠点などを指摘して、ひどく非難する。悪口を言う。けなす。
    1. [初出の実例]「さんざんにこきおろされ、めんぼくなげに」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇)

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