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貞操帯 テイソウタイ

デジタル大辞泉の解説

ていそう‐たい〔テイサウ‐〕【貞操帯】

女性の貞操を保たせるための、鍵(かぎ)のついた金属製の器具。中世ヨーロッパ十字軍の騎士が、長期間留守にするときなどに妻や愛人に使わせたという。

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百科事典マイペディアの解説

貞操帯【ていそうたい】

女性の陰部をおおい性交できぬようにした錠前付の金属製バンド。11―12世紀にヨーロッパで発明され,遠征する十字軍の騎士が留守中の妻女の貞操保護のために使用させたというが,異説もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ていそうたい【貞操帯】

女性の性行為の自由を奪うために,女性の性器を閉鎖する装置。複雑な構造の錠前で開閉するしかけになっており,〈ビーナスの帯〉などとも呼ばれた。この錠前の鍵は夫が所持し,ときには女性の情夫,処女の母親が保管するような場合もあった。処女の場合,新婚の初夜に娘の母親が花婿にその鍵を渡し,それ以後は花婿が鍵の保管者となる風習がヨーロッパの一部で見られた。 その起源については諸説あるが,代表的なものは,中世の騎士社会で十字軍の一員として戦いに遠征する夫たちが妻の浮気や他人からの暴行を防ぐために作ったという説,いま一つはルネサンスによる愛情行為や性の解放による官能の自由な表現と性の乱れが誘因となって貞操帯が普及したという説である。

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大辞林 第三版の解説

ていそうたい【貞操帯】

女性の貞操を守るための、錠前のついた器具。鍵は夫、娘の母親、情夫などがもち、主に中世ヨーロッパの富裕な階級で用いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貞操帯
ていそうたい

妻あるいは愛人の純潔を求めて、他の男性との性交渉を不可能にするために施した錠前付きの金属製バンド。一般にはgirdles of chastityとよばれるが、ビーナス帯とも、イタリアベルガモ地方でおもに生産されたところからベルガモ式錠ともいわれる。12世紀ごろヨーロッパで発明され、十字軍の将兵が長期の遠征に際し故国に残す妻や愛人に用いたというが、ルネサンス期に発明されたという説もあり、貞操帯の製造職人はひそかに合い鍵(かぎ)をつくって当の女性に売りつけたという。日本でも江戸時代に類似のものがみられたが、現在は西洋・東洋ともに一部の性倒錯者たちが享楽的に用いているにすぎない。[佐藤農人]

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