


斷(ろうだん)に登りて市利を网す」の文を引くが、字の構造とは関係のない文である。〔左伝、僖二十八年〕にみえる公子買は、字は子叢、また、〔春秋、襄三十一年〕の
(きよ)の人「密州」を〔左伝〕に「買朱
(ばいしゆしよ)」に作り、密と買とが対応する字である。これによると、買・密・叢の間に、声義の関係があるものと思われる。
立〕買 カフ・ヲフ・アキナフ・ウル
(しよく)に作り、贖罪の意。賣買はのちの対待語であろう。
の「物
を出だすを賣と曰ひ、
取するを買と曰ふ。
(た)だ一聲の輕重のみ。~竊(ひそ)かに謂(おも)ふに買賣は本(もと)是れ一字。後其の聲を異にするを以ての故に、出に從ひて以て之れを剔(わか)つ。書傳に買賣二字、
互用す」という文を引いている。買売を対待の語とすることは、そのような商行為が、一般的なものとなってからであろう。償も古くは賞を本義とする語であった。買・密が通ずるのは、密mietと声が近いからであろう。
買・購買・市買・趣買・旋買・賤買・贈買・売買・不買・来買出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...