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賜田 しでん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賜田
しでん

令制において政治上,軍事上に特に功績のあったものや,高位高官または天皇側近のものが特別の勅旨によって賜わった田地。別勅賜田ともいう。奈良時代には数十町歩までであったが,平安時代には数百町歩となったため輸租田ではあったが,荘園制成立の一因となった。

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デジタル大辞泉の解説

し‐でん【賜田】

律令制で、戦功や政治的功績があった者あるいは高位高官の者などに別勅によって与えられた田。別勅賜田。

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百科事典マイペディアの解説

賜田【しでん】

令制で,功績のあった者や身分の高い者などに,特別に天皇が詔勅(しょうちょく)を出して与えた田。勅が出るので別勅(べっちょく)賜田ともいう。奈良時代までは1人に数町程度が普通だったが,平安時代には皇族に広大な賜田を与え,荘園成立の一因となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

しでん【賜田】

日本古代の律令制下で,天皇が特別に詔勅を出して個人に与えた田地。賜田は輸田で,本来は熟田の給与と思われるが,平安時代の初期には親王・内親王に対する荒廃田・空閑地等の賜与が多く行われた。功田も賜与されるので,広義には賜田と解することもできる。また,賜田の一種と考えられているものに,平安時代に現れる一身田(いつしんでん)がある。本人に限って与えられた田地であるが,摂津国租帳などには賜田と区別して一身田が取り扱われている。

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大辞林 第三版の解説

しでん【賜田】

律令制下、戦功や政治上の功績などに対し、天皇の別勅によって与えられた田。別勅賜田。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

賜田
しでん

律令制(りつりょうせい)的土地制度の地目の一つ。別勅をもって特定個人に賜る田で、輸租田(ゆそでん)である。本来熟田(じゅくでん)(水田)であり、一身間のみで返還されるものであった。しかし平安時代、とくに延暦(えんりゃく)~承和(じょうわ)期(782~848)に入ると、熟田よりも荒廃田・空閑地(くがんち)などが多く支給され、また被支給者は親王・内親王が中心となった。この空閑地などには墾田永年私財法が適用されたから、これらの賜田は私財として伝領され、やがて荘園(しょうえん)化していった。[村山光一]

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