一身田(読み)いしんでん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一身田
いしんでん

三重県中部,津市北部の旧町域。1954年津市に編入。伊勢街道の宿駅であり,また寛正6(1465)年,真宗高田派(→高田派)10世の真慧(しんね)が建立した専修寺(せんじゅじ)の寺内町として発達。専修寺は初め東海・北陸方面教化の中心寺院であったが,栃木県真岡市高田にあった本寺が焼失したため,本山となった。国指定重要文化財の御影堂は,寛文6(1666)年,藩主藤堂高次が建てた 725畳敷の壮大な和様建築。親鸞の真筆『三帖和讃』(国宝)を含む多くの文化財を所蔵する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一身田
いしんでん

三重県中北部、津市の一地区。旧一身田町。真宗高田派の本山専修寺(せんじゅじ)の所在地で、寺と民家が方形の堀内にあり、寺内町(じないまち)の典型として知られる。JR紀勢本線一身田駅、近畿日本鉄道名古屋線高田本山駅、伊勢鉄道東一身田駅があり、交通の便がよい。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

いし‐でん【一身田】

いっしん‐でん【一身田】

[1] 〘名〙 古代、本人一代を限って朝廷から腸わった田地。租を免除される。いしんでん。
※三代実録‐元慶二年(878)六月二日「勅以参河国播豆郡荒廃田一百町、賜孟子内親王、為一身田
[2] 三重県津市にある地名。この地が伊勢神宮斎王に(一)として給与されたことからの名と言われる。一五世紀後半になり真宗高田派一〇世真慧により無量寿院(のちの専修寺)が建立され、集落が発達した。

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世界大百科事典内の一身田の言及

【津[市]】より

…しかし経済活動の中核をなすのは第3次産業で,その従業者比率は全従業者の68%(1995)と高く,卸売販売額も県下第2位である。北部の一身田(いしんでん)は江戸時代に真宗高田派の本山専修(せんしゅう)寺の寺内町および参宮街道の宿場として発達した。津藩主藤堂氏の山荘であった市立偕楽公園はツツジ,桜の名所で,南部の阿漕(あこぎ)浦は海水浴場として知られる。…

【賜田】より

功田も賜与されるので,広義には賜田と解することもできる。また,賜田の一種と考えられているものに,平安時代に現れる一身田(いつしんでん)がある。本人に限って与えられた田地であるが,摂津国租帳などには賜田と区別して一身田が取り扱われている。…

※「一身田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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