賭弓(読み)ノリユミ

デジタル大辞泉 「賭弓」の意味・読み・例文・類語

のり‐ゆみ【▽賭弓/▽賭▽射】

1 賞品をかけて弓を射ること。
「―にも宮上らせ給ふ。…賭け物は中宮せさせ給ふ」〈栄花・歌合〉
2 平安時代の宮廷年中行事の一。射礼じゃらいの翌日、一般に正月18日、左右の近衛府このえふ・兵衛府の舎人とねりが行う射技を、天皇が弓場殿ゆばどのに出御して観覧する儀式。勝者には賭物のりものを賜い、敗者には罰杯を課した。賭弓の節せち。

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精選版 日本国語大辞典 「賭弓」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ゆみ【賭弓】

  1. 〘 名詞 〙 金品を賭けて弓を射ること。のりゆみ。
    1. [初出の実例]「殿のさしづなされたかけ弓の相手組を、不足いうたが慮外になって」(出典:浄瑠璃・敵討御未刻太鼓(1727)馬揃へ)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「賭弓」の意味・わかりやすい解説

賭弓
のりゆみ

正月18日、天皇が弓場殿に出御され、左右近衛(このえ)・兵衛(ひょうえ)の舎人(とねり)が射術を行うのをご覧になる儀式。賭(か)け物を出しての弓の競技なのでこの名がある。負方は勝方に負態(まけわざ)と称して饗(きょう)をする。勝方の大将は射手を自邸に招いて饗応(きょうおう)、これを賭方の還饗(かえりあるじ)という。また殿上の賭弓と称し、臨時に行う賭弓があり、これは殿上の侍臣のみで2月、3月に行う場合が多い。

[山中 裕]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「賭弓」の意味・わかりやすい解説

賭弓
のりゆみ

平安時代の朝廷年中行事の一つ。賭射とも書く。射礼の翌日 (1月 18日) ,弓場殿 (ゆばどの) に出御した天皇の前で,左右の近衛府,兵衛府の舎人 (とねり) らが射術を競い,勝ったほうは舞楽 (ぶがく) を奏して賭物 (のりもの) を受け,負けたほうは罰盃を強いられた。貞観2 (860) 年に初めて行なわれ,のち中絶した。

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