赤外線を放射させ、その性質を利用する電球。普通の電球からの放射エネルギーも大部分は赤外線であるといってよいが、赤外線電球では、フィラメントの温度を低く(色温度2000~2500ケルビン)設計し、赤外線の相対出力をさらに多くしてある。一般に反射形のものが多く、長寿命、大容量(250ワット、500ワットなど)である。赤外線電球は熱放射が多く、照射物への透過性もよいため、工業や畜産業などで加熱、乾燥、暖房などに利用されている。さらに保温効果により血液の循環、汗の分泌などを促進するので、美容や医療などにも使われている。また石英管形は棒状なので、小型の加熱炉や電子複写機(コピー機)の定着、塗装乾燥、半導体製造装置などに使用されている。
赤外線を得る手段としては、赤外線電球は効率のよい光源である。電球をハロゲン電球化したハロゲンヒーターもこの分野では普及している。
[小原章男・別所 誠]
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