足利銀行(読み)あしかがぎんこう

共同通信ニュース用語解説 「足利銀行」の解説

足利銀行

宇都宮市本店を置き、栃木県中心に153店舗(3月末時点)を営む地方銀行。1895年創業。バブル崩壊で巨額の不良債権を抱え債務超過に陥り、2003年12月に一時国有化された。08年4月に野村グループが足利ホールディングス(HD)を設立し、その完全子会社となり国有化を終了。足利HDは13年12月に東京証券取引所第1部に上場。15年3月末の連結総資産額は5兆8642億円。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「足利銀行」の意味・わかりやすい解説

足利銀行
あしかがぎんこう

地方銀行。1895年設立。1914年佐野銀行を合併し,その後栃木県と埼玉県の 5行を合併,12行を買収,1944年下毛貯蓄銀行を買収して成長。栃木県内を中心に関東地方や福島県を地盤として営業。首都圏の拡大や県内への企業進出によって業績を伸ばしたが,バブル経済崩壊で巨額の不良債権を抱え,2003年債務超過に陥り経営破綻,特別危機管理銀行として国有化された。2008年4月,野村ホールディングスを中心とする企業連合により足利ホールディングスが設立され,足利銀行は同年7月にその子会社となった。足利ホールディングスは 2016年に常陽銀行と経営統合し,めぶきフィナンシャルグループへ商号変更した。

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百科事典マイペディア 「足利銀行」の意味・わかりやすい解説

足利銀行[株]【あしかがぎんこう】

栃木県を地盤とする地銀上位行。1895年に足利銀行として設立。栃木県下の銀行を吸収合併・買収し,1938年に県下唯一の普通銀行となる(現在は第二地銀あり)。戦前は川崎銀行(現東京三菱銀行)系列銀行で,現在も東京三菱銀行と親密。北関東の経済拡大に伴い急成長を果たしたが,バブル破綻後の不良債権に地場産業の不振などが重なり2度の公的資金導入後,2003年11月に破綻。政府が全株式を取得して一時国有化となった。本店宇都宮市。2011年資本金1350億円,2011年3月期経常収益995億円。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「足利銀行」の解説

足利銀行

正式社名「株式会社足利銀行」。通称「あしぎん」。英文社名「THE ASHIKAGA BANK, LTD.」。銀行業。明治28年(1895)設立。本店は宇都宮市桜。足利ホールディングス子会社の地方銀行。栃木県地盤。埼玉・群馬・茨城県などに支店を展開。県の指定金融機関。貸出金シェア県内トップクラス。

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