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蹄鉄 ていてつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蹄鉄
ていてつ

おもに馬の蹄に打ちつけ,蹄の過摩滅,不正摩滅を防いで運動能力を高めるための鉄具。蹄の成長は平均して月に 8mmぐらいで,自然の状態では,蹄の伸びと摩滅はほぼ釣合いがとれ装蹄の必要はないが,使役,競走のような激しく運動する馬には蹄鉄が必要である。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

蹄鉄

人の爪にあたる蹄を守るためにつける。現在は競走馬の蹄鉄の多くはアルミ製。ローマ字の「C」の形に似ている。既製品を装蹄師が削ったり、幅を変えたりして、蹄に釘などで打ち付ける。レース中に蹄鉄が外れることを「落鉄」という。そうなると、馬が能力を出し切れないこともある。

(2015-11-16 朝日新聞 朝刊 岐阜全県・1地方)

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デジタル大辞泉の解説

てい‐てつ【×蹄鉄】

馬のひづめの磨滅(まめつ)・損傷を防ぐために、その底に打ちつける鉄具。馬蹄。鉄蹄。

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百科事典マイペディアの解説

蹄鉄【ていてつ】

鉄沓(かなぐつ)とも。馬のひづめの底に打ちつける金具。ひづめの損傷や滑走を防ぐためのもので,形は後方の欠けた楕円。ヨーロッパでは9―10世紀に始まった。日本で蹄鉄が普及したのは明治に入ってからで,それまではわら靴をはかせた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ていてつ【蹄鉄 horse shoe】

ウマのひづめを保護するために用いられる金属製具。鉄製のものが多いが,競走馬がレースのときにのみ装着するアルミニウム製の軽い蹄鉄もある。形はいわゆる馬蹄形で,前方を鉄頭,両側の部分を鉄側と呼び,最後部を鉄尾と呼ぶ。鉄頭やときには鉄側にも鉄唇という上部へ突出した部分があって蹄壁を包む。前肢と後肢ではひづめの形が違うので,蹄鉄もこれに合わせて異なっている。前肢の蹄鉄は丸みを帯びているが,後肢のものは卵形をしている。

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大辞林 第三版の解説

ていてつ【蹄鉄】

馬のひづめに打ちつけ、ひづめの摩滅・損傷を防ぐ鉄具。日本では明治以降に用いられるようになった。馬蹄。鉄蹄。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蹄鉄
ていてつ

ウマのひづめの底につける鉄製の輪で、ひづめの保護をするもの。人類は蹄鉄の発明によって、乗用、荷用、車用としてウマをよく利用できるようになり、経済や文化を著しく進展させることができた。蹄鉄がいつどこで発明されたかについては不明である。蹄鉄が発明される前は、藁(わら)、布、皮、毛皮などでひづめを保護していた。ローマ人は鉄製のヒポサンダル(馬靴)を用いていた。馬蹄に釘(くぎ)で取り付けた蹄鉄の出現の時期を紀元前後のケルト人によるとする説と、10世紀前後であるとする説がある。
 蹄鉄には普通の蹄鉄と氷上蹄鉄があり、現在の競馬用蹄鉄はアルミニウム製である。蹄鉄の形は、前肢用は円形に近く、後肢用はやや楕円(だえん)形になっている。蹄鉄は鉄頭、鉄側、鉄尾の三部に区分される。釘孔(あな)は鉄側にある。釘は蹄の底面の白帯(白線)の外側の蹄底縁(蹄負縁)に打ち込む。
 日本では、蹄鉄は、安土(あづち)桃山時代に渡来したポルトガル人や江戸時代のオランダ人を通して知られていた。しかし、江戸末期まで蹄鉄はほとんど用いられず、主として馬沓(うまくつ)(馬草鞋(わらじ))が用いられていた。馬沓は、藁のほかに、女性の髪毛、馬の尾の毛、クジラのひげ、シュロの皮などでもつくられた。江戸中期、将軍徳川吉宗(よしむね)の時代のオランダ馬術紹介の記録には蹄鉄のことを「金沓(かなぐつ)」と訳してある。江戸末期には「蹄鉄」という文字が出現している。[松尾信一]
『加茂儀一著『騎行・車行の歴史』(1980・法政大学出版局) ▽日本乗馬協会編『日本馬術史 第四巻』(1940・大日本騎道会/1980・原書房)』

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世界大百科事典内の蹄鉄の言及

【ウマ(馬)】より

…青銅器時代のハンガリーの遺跡からは,くつわが出土しているが,初期は革ぐつわをかませていたに違いない。馬具としてはあぶみ蹄鉄も重要なものであるが,その出現にはなお多くの時間を要した。前9世紀後半,アッシリアのシャルマネセル3世時代の騎兵は裸馬に乗り,あぶみもなく,足で馬の腹部を締めつけて走っていた。…

【装蹄】より

…ウマのひづめに蹄鉄を装着すること。よく使役するウマはひづめの磨滅が成長を上回るのでひづめの磨滅を防ぐために蹄鉄をつける。…

【角】より

…突出したもの,角あるものは土地の生産力を絶やさぬ力をもつと同時に,外敵の侵入を許さぬ防御の役も果たし,土地を囲う柵や門には角やウニのとげを飾る風習が生じた。これは後に,角に代わって蹄鉄を飾る風習へ変化している。生産力や豊穣あるいは力を体現する神には角を有する例が多く,エジプトのイシスやハトホルは牛の角と日輪を頂く姿,ギリシアのパンやサテュロスも角をもつ姿で表される。…

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