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軍機保護法 ぐんきほごほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍機保護法
ぐんきほごほう

1899年に軍の秘密を保護するために制定された日本の法律。 1937年に大改定が行われ,適用範囲が広くなった。第2次世界大戦後の 45年に廃止。 54年には「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法」 (いわゆる防衛秘密保護法) が制定され,防衛秘密を外部に漏すことを禁じている。

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デジタル大辞泉の解説

ぐんきほご‐ほう〔‐ハフ〕【軍機保護法】

軍事上の秘密を保護することを目的とした法律。明治32年(1899)に制定され、昭和20年(1945)廃止。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんきほごほう【軍機保護法】

軍事上の秘密を保護することを目的として1899年7月15日に公布された法律。軍事上の秘密保護に関しては,すでに刑法,陸海軍刑法,新聞紙条例,出版法,軍用電信法中の諸規定などが存在していたが,より包括的な法規として,〈軍事上秘密ノ事項又ハ図書物件〉の〈探知収集〉〈漏洩〉,軍事施設の〈測量模写撮影〉などを取り締まる同法が制定された。その後,1937年8月には,〈広義国防〉の観点からの大改正が行われ,内容が整備され取締りが強化されるとともに,軍事上の秘密の範囲,種類についても陸海軍大臣が命令によってこれを定めることとされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軍機保護法
ぐんきほごほう

軍事上の秘密を保護するための法律。1899年(明治32)7月に制定され、1937年(昭和12)8月に根本的な改正が行われた。陸海軍大臣が定めた軍事上の秘密の探知、収集、漏泄(ろうせつ)などを罪とするもので、最高刑は死刑という重罰を課するものであった。軍人だけでなく一般人も対象となり、言論や出版のみならず、旅行や写生や撮影などまでが制限され、軍部による国民統制の強力な手段の一つとなった。45年(昭和20)10月に廃止された。[藤原 彰]

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世界大百科事典内の軍機保護法の言及

【戦時法】より

…そして戦争のためのこのような国内体制を可能とする徹底的な思想統制が,この戦時法によって行われた。軍機保護法(1899公布),軍用資源秘密保護法(1939公布)などによって,軍隊・軍需工場の秘密の探知・収集漏泄・公示などが死刑をふくむ厳罰に処せられた。国家総動員法は外交・財政・経済政策など国策上の官庁機密の報道・掲載を禁止し,新聞その他の出版物は掲載の制限・禁止,発売・頒布の禁止,原版差押えという報道・出版統制の下におかれた。…

※「軍機保護法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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