デジタル大辞泉 「迄」の意味・読み・例文・類語
まで【迄】[副助・終助]
1 動作・事柄の及ぶ距離的、時間的な限度・範囲・到達点を表す。「ここ
「堀江越え遠き里―送り
2 動作・事柄の及ぶ程度を表す。…ほど。…くらいに。「そんなに
「作法、世に珍しき―、もてかしづき聞こえ給へり」〈源・桐壺〉
3 動作・事柄がもうそれ以上には及ばず、それに限られる意を表す。…だけ。「気に入らなければ断る
「タダ出陣ノトキ、貝ヲ吹クコト、コレ家ノ役ナレバ勤ムル―ヂャ」〈天草本伊曽保・陣頭の貝吹き〉
4 極端な例をあげて、他の場合を言外に推測させる意を表す。…さえ。「子供に
「
[終助]確認・強調を表す。…ね。…よ。…ぞ。
「私がまゐって呼び返いて
[補説]を格助詞と扱う説もある。また、3は、多く断定の意を表す語を伴って文末に用いられるが、「まずはお礼まで」のように断定の助動詞を伴わないで用いることもある。は3の用法が転じたものと考えられ、中世末から近世にかけて用いられた。