遠別(読み)えんべつ

精選版 日本国語大辞典 「遠別」の意味・読み・例文・類語

えん‐べつ ヱン‥【遠別】

〘名〙 遠く離れて別れること。
菅家文草(900頃)五・仮中書懐詩「鶏鳴枕肱臥、閑思遠別嗟」 〔白居易‐対酒示行簡詩〕

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改訂新版 世界大百科事典 「遠別」の意味・わかりやすい解説

遠別[町] (えんべつ)

北海道北部,留萌支庁天塩郡の町。人口3084(2010)。日本海に面する。天塩山地の西斜面にあたり,遠別川北西に流下する。町域の8割は国有林を主とする森林で,天然広葉林が多い。藩政時代からニシン漁が行われていたが,開拓入植は1896年植民区画が行われて,翌年の愛知・越前両団体の入地と小作農場の開設に始まる。早くも1897年に水稲が試作され,1900年代に定着し,今日では遠別川の河谷平野は20km上流部まで水田地帯となっていて,日本最北の水稲主産地を形成している。海岸沿いの地域では酪農が行われている。天然ガス発掘の際1972年に湧出した旭温泉(炭酸鉄泉,25~34℃)は第三セクターの健民・研修センターとなっている。
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普及版 字通 「遠別」の読み・字形・画数・意味

【遠別】えんべつ

遠い別れ。

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