デジタル大辞泉
「選る」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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すぐ・る【選】
- 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 多くの中からえらびとる。よりぬく。えらび出す。選抜する。
- [初出の実例]「えらびすぐりたる上手をととのへたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
- 「島津家にては、精兵をすぐり、小船に乗せて、夜のまぎれに、琉球の後の方へ回り」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉七)
- ② 扱(こ)く。扱きとる。しごく。
- [初出の実例]「与兵衛は藁をすぐって、苞を拵らへ居る」(出典:歌舞伎・蝶々孖梅菊(1828)三幕)
え・る【選・撰・択】
- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。撰択する。えらぶ。えらむ。よる。
- [初出の実例]「時に坂合部連贄宿禰、皇子の屍を抱きて燔(や)き死(ころ)されぬ。〈略〉遂に骨を択(エル)こと難し」(出典:日本書紀(720)雄略即位前(図書寮本訓))
- 「いふ人おほく、いどみたる中にえりて婿になりたるも」(出典:枕草子(10C終)一八五)
よ・る【選・撰・択】
- 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「える(選)」の変化した語 ) 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。えらぶ。
- [初出の実例]「奈良中無法量料足よる間、従二筒井一銭定の札打レ之」(出典:多聞院日記‐天正一〇年(1582)九月一六日)
- 「自分で御好きなのを択(ヨ)って頂戴」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉三九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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