選る(読み)スグル

デジタル大辞泉 「選る」の意味・読み・例文・類語

すぐ・る【選る】

[動ラ五(四)]
多くの中からすぐれたものを選び出す。えりぬく。「優秀な選手を―・る」
く。しごく。「わらを―・る」
[類語]選ぶふる選択する取捨する選定する選考する選別するセレクトするピックアップするより分ける選び出す選び取る選り出す選出する取捨選択二者択一選り取り見取り抽出

よ・る【選る/択る】

[動ラ五(四)]《「える」の音変化》複数の中から目的基準にあったものを取り出す。えらぶ。「気に入ったのを―・る」
[可能]よれる
[類語]より分ける選ぶすぐるふる選択する取捨する選定する選考する選別するセレクトするピックアップする選び出す選び取る選り出す選出する取捨選択二者択一選り取り見取り抽出

え・る【選る/択る】

[動ラ五(四)]選び取る。選ぶ。よる。「よいものだけを―・る」
[類語]選ぶふる選択する取捨する選定する選考する選別するセレクトするピックアップするより分けるすぐる選び出す選び取る選り出す選出する取捨選択二者択一選り取り見取り抽出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「選る」の意味・読み・例文・類語

すぐ・る【選】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 多くの中からえらびとる。よりぬく。えらび出す。選抜する。
    1. [初出の実例]「えらびすぐりたる上手をととのへたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
    2. 「島津家にては、精兵をすぐり、小船に乗せて、夜のまぎれに、琉球の後の方へ回り」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉七)
  3. (こ)く。扱きとる。しごく。
    1. [初出の実例]「与兵衛は藁をすぐって、苞を拵らへ居る」(出典:歌舞伎・蝶々孖梅菊(1828)三幕)

え・る【選・撰・択】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。撰択する。えらぶ。えらむ。よる。
    1. [初出の実例]「時に坂合部連贄宿禰、皇子の屍を抱きて燔(や)き死(ころ)されぬ。〈略〉遂に骨を択(エル)こと難し」(出典日本書紀(720)雄略即位前(図書寮本訓))
    2. 「いふ人おほく、いどみたる中にえりて婿になりたるも」(出典:枕草子(10C終)一八五)

よ・る【選・撰・択】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「える(選)」の変化した語 ) 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。えらぶ。
    1. [初出の実例]「奈良中無法量料足よる間、従筒井銭定の札打之」(出典:多聞院日記‐天正一〇年(1582)九月一六日)
    2. 「自分で御好きなのを択(ヨ)って頂戴」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉三九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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