中国、西晋(せいしん)の思想家。字(あざな)は子玄(しげん)。一時期、東海王司馬越(しばえつ)(?―311)に召されて大傅主簿(たいふしゅぼ)となったこともあるが、ほとんど野にあって老荘思想の研究に従事し、生涯を終えた。彼の功績は、『荘子(そうじ)』のテキストを整理して現行の33篇(ぺん)本を定めたこと、またその注解を著したことである。それ以前、漢代から伝えられていた『荘子』は52篇本であったが、それは精善なテキストではなかった。そこで西晋代には、これを再編成して司馬彪(ひょう)(?―306ころ)の52篇本、崔譔(さいせん)の27篇本、向秀(しょうしゅう)の26篇本などが続出したが、そのなかでもっとも優れた成果を示したのが郭象の33篇本であって、唐代以後はこれが唯一のテキストとして定着した。またその注解は、もっとも代表的な『荘子』注として広く読まれている。
[楠山春樹 2016年1月19日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...