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金属工学 きんぞくこうがくmetallurgical engineering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金属工学
きんぞくこうがく
metallurgical engineering

金属の製錬と加工,合金の製造とその処理法などの技術分野と,金属合金の力学的・物理的・化学的な本質を追究する理論分野とを統括する学問領域。両分野は密接に関連しているが,専門的学習の便宜上,金属製錬学,金属加工学,金属材料学,金属組織学,金属化学,金属物理学などの科目に分けられ,また特殊な技術・理論を抽出して鋳造工学,粉末冶金学,溶接工学,金属物性論,金属電子論,半導体工学などの名称も使われる。工業の規模と技術系統の面から,鉄冶金学と非鉄冶金学に分けることもある。有史前から人類に知られていた金属は金,銀,銅および青銅,鉄,鉛,スズ,水銀の7種だけで,多くの金属は 18~19世紀以後の発見開発である。したがって,金属が学問の対象となったのはわずか百年にすぎず,しかもその初期は製錬を主とした冶金で,採鉱とあわせて採鉱冶金といわれたが,その後の物理・化学および工学全般の著しい進展に伴い,金属関係の技術と理論も非常に多岐広範なものとなって今日の金属工学の分野が成立した。「冶金学」の名称は,当用漢字制定以来次第に「金属工学」に変った。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんぞくこうがく【金属工学 metallurgy】

実用性のある金属材料を製造するための科学と技術を対象とする学問。金属という人類のもつ文明の柱となる材料を対象とするだけに,古代の青銅器時代から現代の素材革命の時代に至るまで,終始一貫してその時代の最先端の科学の母体であると同時に,科学の成果を技術に生かしてきたという歴史をもっている。金属工学が育ててきた知識や手法は半導体材料,有機高分子材料,セラミック材料の学問にとっても手本となっており,現在ではこれらの材料を包含した材料工学の中心となっている。

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世界大百科事典内の金属工学の言及

【冶金】より

…英語のmetallurgyの訳語として冶金術とか冶金学とかが明治初年から用いられた。鉱石その他の原料から金属を採取し,種々の用途に適した合金とし,さらに加工を加えて所要の形とし,熱処理や表面処理によって特定の性質を付与する技術およびその基礎をなす科学のすべてを含んだ意味をもつ。金属に関する技術と科学とを総括する言葉,すなわち冶金術と冶金学とを統合した言葉としては現在は金属工学という言葉が使われる。 日本の大学における冶金学講座は1877年に東京大学理学部地質学および採鉱学科の中に開設された。…

【冶金】より

…鉱石その他の原料から金属を採取し,種々の用途に適した合金とし,さらに加工を加えて所要の形とし,熱処理や表面処理によって特定の性質を付与する技術およびその基礎をなす科学のすべてを含んだ意味をもつ。金属に関する技術と科学とを総括する言葉,すなわち冶金術と冶金学とを統合した言葉としては現在は金属工学という言葉が使われる。 日本の大学における冶金学講座は1877年に東京大学理学部地質学および採鉱学科の中に開設された。…

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