改訂新版 世界大百科事典 「金時習」の意味・わかりやすい解説
金時習 (きんじしゅう)
Kim Si-sǔp
生没年:1435-93
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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朝鮮、李朝(りちょう)初期の文章家。字(あざな)は悦卿(えっきょう)、号は梅月堂。李朝第7代王の世祖が幼い甥(おい)の端宗を殺して王位を奪ったのを怒り、僧となった「生六臣」の一人。幼時から天才の誉れが高かったが、科挙に応ぜず、放浪の一生を送った。のちに金鰲(きんごう)山に入り山房を建ててこもり、朝鮮文学史上初めての漢文小説集『金鰲新話』を書いた。現在完本は伝えられないが、現存する『万福寺樗蒲記(ちょほき)』『李生窺墻伝(りせいきしょうでん)』など5編は朝鮮の小説の嚆矢(こうし)といわれている。47歳で還俗(げんぞく)。『梅月堂集』17巻など多くの著書を残した。儒教と仏教の精神をあわせもつ思想家、また優れた名文家として一世を風靡(ふうび)した。
[尹 學 準]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…朝鮮,李朝前期の漢文伝奇小説集。作者は金時習。執筆年代は慶州の金鰲山に居を構えた31歳から36歳(1466‐71)の間という説が有力。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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