金輪寺(読み)きんりんじ

大辞林 第三版の解説

きんりんじ【金輪寺】

薄茶器の一。小型の経筒を茶器に転用したとも、後醍醐天皇が金輪寺で使用した茶器ともいう。はじめ濃茶器だったが、のち薄茶器として使用。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

きんりん‐じ【金輪寺】

〘名〙 (後醍醐天皇が吉野の金輪寺で、一字金輪の法を修した際に、山中の蔦(つた)で茶入れを作らせたところからいう) 茶道で、茶入れの一つ。蔦材を筒形に作り、外は溜塗り、内は黒漆塗りで、濃茶、薄茶ともに用いる。こんりんじ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の金輪寺の言及

【棗】より

…次に棗の文字を使うものは,中国で別の用途に使われていたものの応用と思われる。また,金輪寺(きんりんじ)棗(蔦(つた)材の木地)というのがあり,これは御醍醐天皇が吉野の金峰山寺で一字金輪の法を修し,衆僧に茶を賜ったときの容器とされ,初期には濃茶入として用いられていた。しかしこれは小型の経筒であったと考証されている。…

※「金輪寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ビル風

高層建築物の周辺でみられる、建物による風の乱れをいう。風向の変化のほかに風速の強弱によって表される。一般には、高層ビルの周辺で吹く強い風をさすことが多い。 風の強くなる場合として次の三つがある。(1)...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android