デジタル大辞泉
「金魚」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
きん‐ぎょ【金魚】
〘名〙
①
コイ科の淡水魚。フナから人為的に飼育淘汰されてできたものと考えられ、品種が多い。目は出目、
水泡眼などに、
尾びれは三つ尾、ふな尾、さくら尾などに分けられる。体色は赤がおもで、紅白や黒などがある。産卵期は春で、食性は雑食性。古くから
愛玩(あいがん)用として飼育され、ワキン、
デメキン、
リュウキン、
ランチュウなどの品種がある。原産地は中国の江西省と考えられ、日本には一六世紀初め輸入されたといわれる。《季・夏》
※
日葡辞書(1603‐04)「Qinguio
(キンギョ)。コガネノ ウヲ」
※
洒落本・
辰巳之園(1770)「猪牙船の早きにおどろき、金魚の数にあきれ」
② 口の黄色い鯉(こい)。貴人の食べる魚。
※大草殿より相伝之聞書(16C中か)「
きんぎょとは、口のきなる鯉の事にて候」
③ 菓子の一種。表を①の形につくり、裏はがらんどうになった江戸時代の砂糖菓子。
※雑俳・柳多留‐二一(1786)「金魚を片身上げておくけちなひな」
④ 金や金銭のたとえ。
※談義本・根無草(1763‐69)前「
近年は押なべて金魚銀魚の手はまはらず、ほうぼうより
緋鯉にせつかれ」
※洒落本・
当世風俗通(1773)時勢髪八体之図「金魚
(キンギョ) 舟底とも云」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「金魚」の読み・字形・画数・意味
【金魚】きんぎよ
赤斑のある観賞魚。宋以後飼養される。また、黄金で作った魚形の袋。唐代三品以上の者が佩びた。魚袋。唐・韓〔児に示す〕詩 官の高を知らず 玉帶に金魚を懸(か)く字通「金」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
金魚 (キンギョ)
学名:Carassius auratus
動物。コイ科の淡水魚
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報