江戸中期の浄瑠璃・浮世草子作者。生没年不詳。1720年(享保5)以後没。姓は山村また島。号は錦頂子。大坂近辺の出身。《本海道虎石(とらがいし)》(1694),《傾城八花形(けいせいやつはながた)》(1703)などの浄瑠璃を竹本座,出羽座,豊竹座に提供。時事・流行をとり入れた娯楽性の強い作風が特徴である。浮世草子には,大坂の淀屋闕所(よどやけつしよ)事件を扱う《棠(からなし)大門屋敷》(1705),京都の女敵討(めがたきうち)を取りあげた《熊谷女編笠》(1706)など実際の事件を扱う長編が代表作で,1700年ころよりの浮世草子に演劇色を導入して長編化する風潮に,浄瑠璃作者の資質を生かした作者で,好色物,武家物の作もある。雑俳点者としても活躍している。
執筆者:長谷川 強
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生没年不詳。江戸中期の浄瑠璃(じょうるり)、浮世草子作者、雑俳点者。1720年(享保5)まで生存が確認される。山村氏また島氏とも。号錦頂子(きんちょうし)。大坂また一時期京都に住み、浄瑠璃作者としては竹本座、出羽座、豊竹(とよたけ)座のために、『本海道虎石(ほんかいどうとらがいし)』(1694以前)、『傾城八花形(けいせいやつはながた)』(1703)などの作があり、時流に敏感で娯楽性の強い作風である。浮世草子には『棠大門屋敷(からなしだいもんやしき)』(1705)、『当世乙女織(おとめおり)』(1706)、『熊谷女編笠(くまがいおんなあみがさ)』(1706)などがあり、実際事件を扱った長編作に特色をもち、1700年(元禄13)ごろよりの、浮世草子に演劇色を導入し、長編化する風潮にのって活躍した作者の1人。雑俳点者でもあった。
[長谷川強]
『長谷川強著『浮世草子の研究』(1969・桜楓社)』
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