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開基勝宝 かいきしょうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

開基勝宝
かいきしょうほう

日本で最初に造られた金貨天平宝字4 (760) 年に鋳造された金銭。この金銭1文は,銀銭 10文または銅銭 100文の比で通用した。寛政6 (1794) 年,奈良西大寺西塔跡から1個,昭和に入ってから,奈良県生駒郡から 31個が発見された。ともに重量は 15g強,直径は 2.4cm強。

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デジタル大辞泉の解説

かいき‐しょうほう【開基勝宝】

天平宝字4年(760)鋳造された日本最初の金貨。交換率は、同時に発行された銀貨(太平元宝)の10、銅貨万年通宝)の100に相当する。

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百科事典マイペディアの解説

開基勝宝【かいきしょうほう】

奈良時代,760年に銅銭の万年通宝,銀銭の大平元宝(げんぽう)とともに発行された日本最古の金銭。銀銭は銅銭の10倍,金銭は銀銭の10倍に通用と規定されたが,開基勝宝と大平元宝は広くは流通しなかったと思われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいきしょうほう【開基勝宝】

日本古代の銭貨。古代唯一の金銭。760年(天平宝字4)3月の勅(《続日本紀》)によって,銀銭大平元宝,銅銭万年通宝とともに発行が命ぜられた。その法定価値は,開基勝宝1枚が大平元宝10枚に相当し,大平元宝1枚が万年通宝10枚に,万年通宝1枚が和同開珎10枚に相当するものと定められた。大平元宝とともに流通に関する史料はなく,貨幣としては用いられなかったと考えられる。その現物は,1794年(寛政6)西大寺の西塔址から1枚発見されたが,長く真偽の評価が定まらなかった。

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大辞林 第三版の解説

かいきしょうほう【開基勝宝】

760年、日本でつくられた最初のものといわれる金貨。円形方孔で、「開基勝宝」の文字は吉備真備の筆と伝えられる。

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世界大百科事典内の開基勝宝の言及

【金属工芸】より

…奈良時代にはこのほか,日本ではじめて和同開珎などの貨幣が鋳造された。これらは惣型鋳造によるもので,このうちの開基勝宝は金貨幣である。
[金工の和様化]
 平安初期に,空海ら入唐僧によって中国から密教法具が請来され,密教の隆盛とともに形式が確立し,これ以後盛んに製作された。…

【銭相場】より

…日本において銭貨の交換割合がはじめて定められたのは721年(養老5)1月で,銀貨の和同開珎1枚をもって銅貨の和同開珎25枚(文)に相当することとした。ついで760年(天平宝字4)発行の金貨開基勝宝は1枚をもって同年発行の太平元宝(銀貨)10枚,また太平元宝1枚は同年発行の万年通宝(銅貨)10枚に相当するという交換割合が規定された。江戸時代に入って,幕府は1608年(慶長13)12月,永楽銭1貫文=鐚銭(びたせん)4貫文=金1両とし,翌年には金銀銭貨の比価を金1両=銀50匁=永楽銭1貫文=京銭(鐚銭と同義語)4貫文とした。…

※「開基勝宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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