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除染 ジョセン

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デジタル大辞泉の解説

じょ‐せん〔ヂヨ‐〕【除染】

[名](スル)施設や機器・着衣などが放射性物質や有害化学物質などによって汚染された際に、薬品などを使ってそれを取り除くこと。「除染剤の噴霧」「除染シャワーを浴びる」

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

除染

東京電力福島第一原発事故で拡散した放射性物質を除去する作業。建物や道路を洗浄したり、土や草木を取り除いたりする。作業時には被曝(ひばく)しないよう、作業場所の放射線量に応じて線量計や粉じんマスク、防護服などを身につける。第一原発から半径20キロ圏内など高線量地域では国が直轄し、それ以外の地域は市町村が担う。計画では2016年度末までに完了する予定。対象地域は8県106市町村にまたがり、国は総予算を1兆9600億円と見積もっている。費用は税金で負担し、東京電力に請求する。

(2015-02-18 朝日新聞 朝刊 1社会)

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百科事典マイペディアの解説

除染【じょせん】

放射性物質によって汚染された土壌,森林,モノ,建造物等々から放射性物質を除去すること。2011年3月の福島第一原発事故による放射性物質の大漏洩で,原発敷地や周辺のみならず,広域にわたって放射性物質が拡散し被曝の可能性が広範囲に及んでいるため,この言葉が一気に広まった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

じょせん【除染】

( 名 ) スル
放射性物質で汚染された衣服・機器・施設から、汚染を除去すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

除染
じょせん
decontamination

放射性物質が付着している身体、衣服、機器、建築物、土壌などから放射性物質を取り除くこと。汚染除去ともいう。除染がどの程度達成できたかを表す指標となるのは除染係数で、これは除染処理後の放射能濃度に対する除染処理前の放射能濃度の比として定義される。除染係数が大きいほど、多くの放射性物質が取り除かれたことを意味する。除染係数の常用対数をとった値を除染指数といい、これも除染がどの程度達成できたかを表す指標となる。
 除染処理の一般的な留意点は、(1)汚染後の経過時間が長くなるほど汚染が固定化して除染しにくくなるので、汚染された場合は速やかに除染する。(2)除染することにより汚染範囲を広げることのないよう汚染拡大防止に努める。(3)放射性廃棄物の量が増えないよう除染作業をくふうする。また、(4)半減期が短い放射性物質で汚染された場合、早期に除染せずに汚染箇所から一時的に離れ、時間経過に伴う放射能の減衰を待つこともある。その理由は、空間線量率が低くなってから除染するほうが、作業者の被曝(ひばく)線量が低減化されるからである。さらに、(5)安価な器材などが高濃度の放射性物質で汚染された場合は、除染せずそのまま放射性廃棄物とすることもある。身体の除染には、中性洗剤やせっけんを使用し、温水で洗い流すとよい。傷口から放射性物質が侵入する可能性が高くなるため、皮膚を傷つけないよう注意する必要がある。
 2011年(平成23)3月の福島第一原子力発電所事故により汚染された福島県内外の広大な地域の除染事業は、放射性物質汚染対処特別措置法(平成23年法律第110号)に基づき実施されている。世界に類例のない大規模な除染である。同法によれば、国がその地域内にある廃棄物の収集、運搬、保管および処分を実施する必要のある地域を「汚染廃棄物対策地域」、国が土壌等の除染等の措置を実施する必要のある地域を「除染特別地域」、当該市町村等がその地域内の事故由来放射性物質による汚染の状況について重点的に調査・測定することが必要な地域を「汚染状況重点調査地域」として、環境大臣が指定できる。汚染廃棄物対策地域と除染特別地域は同一地域であり、旧警戒区域(福島第一原子力発電所から半径20キロメートル圏内)と旧計画的避難区域(事故後1年間の追加被曝線量が20ミリシーベルト以上)に相当し、福島県内の11市町村が指定されている。現在は、避難区域の見直しにより、「避難指示解除準備区域」(追加被曝線量が年1~20ミリシーベルト)、「居住制限区域」(同20~50ミリシーベルト)、「帰還困難区域」(同50ミリシーベルト以上)に再編され、除染事業が実施されている。汚染状況重点調査地域は、2011年12月に福島県内の40市町村を含む8県102市町村が指定され、2012年2月に2町が追加されたが、以降は指定解除により漸減している。[野口邦和]

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