陸別町(読み)りくべつちよう

日本歴史地名大系 「陸別町」の解説

陸別町
りくべつちよう

面積:六〇八・八一平方キロ

昭和二八年(一九五三)九月足寄あしよろ陸別村が町制を施行して成立。十勝支庁管内の北東部、十勝川支流利別としべつ川の源流部を含む上流両岸にある。北東は網走支庁管内網走郡津別つべつ町、北は同支庁管内常呂ところ訓子府くんねつぷ町、北西は同支庁管内同郡置戸おけと町、南は足寄郡足寄町に接する。置戸町との境界山中に源流を発する利別川がやや南東へ流下し、左岸にトロマイ川・ウリキオナイ川・陸別川・恩根内おんねない川・登良利とらり川など、右岸日宗につしゆう川・勲禰別くんねべつ川・斗満とまむ川などが合流する。これらの沿岸には標高二〇〇―二五〇メートルの狭い河谷低地が形成され、ここに市街地ができている。その左岸(東部)大部分は五〇〇メートル前後の高原地で、当町と津別町・足寄町境にあるイユダニヌプリ山(九〇二メートル)山名をもつ唯一の山。その北西の津別町境にある標高六〇〇メートルの山はリクンベツ岳とされる。また右岸(西部)は標高四〇〇―七〇〇メートルの台地で、足寄町境に東三国ひがしみくに(一二三〇・一メートル)喜登牛きとうし山、北西置戸町境に勲禰別山(八五六・三メートル)、ニイトコロ山(七九一・三メートル)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陸別町」の意味・わかりやすい解説

陸別〔町〕
りくべつ

北海道東部利別川の上流域にある町。 1953年町制。地名はアイヌ語リクンペツ (高く危険な川の意) に由来。町域の約 85%を山地が占め,林業と製材,チップ材,合板などの木材加工業が主産業。農業は山間部のため酪農が中心。北端の小利別 (しょうとしべつ) は,冬期間の最低気温が-30℃以下になる厳寒地。ユクエピラチャシ跡は内陸部では最大規模のチャシで,国の史跡に指定されている。国道 242号線が通る。面積 608.90km2人口 2264(2020)。

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