非人手下(読み)ひにんてか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

江戸時代,庶人に科せられた刑罰の一つ。『公事方御定書』には,以前よりの例として,「弾左衛門立会いのうえ,非人頭へ渡す」とある。つまり,そのに入れ,非人としてしまうことをいう。また,特に罪科の重い場合は,遠国遣して遠国非人手下とされた。心中 (相対死) して双方とも死にそこなった場合には,男女とも3日さらしのうえ弾左衛門引渡しに,また姉妹伯母密通した場合には遠国非人手下にそれぞれ処せられる定めであった。

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世界大百科事典 第2版の解説

江戸時代の刑罰のうちの一種で,罪人を非人身分に落とすもの。幕府の《公事方御定書》によれば,以下のような場合に科せられた。姉,妹,伯母,姪との密通は,男女ともに遠国非人手下。不義の男女が相対死(あいたいじに)(心中)を図り,双方死にそこなったときは,両人ともに三日(さらし)のうえ非人手下。主人と下女とが相対死をして,主人のみ生き残ったときは,その主人は非人手下。三笠付(みかさづけ)の拾いや,取退無尽(とりのきむじん)の札売り(いずれも賭博の取次)は家財取上非人手下。

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大辞林 第三版の解説

江戸時代、庶民に科した付加刑。身分を非人に落とし、弾左衛門立ち会いのもと非人頭に渡してその配下とする。罪の重い者は遠国の非人手下とした。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 江戸時代の刑罰の一つ。一般の者で、心中などの罪によって、非人の身分に落とされた者。弾左衛門立会の上、非人頭に渡され、その配下とされた。
※禁令考‐別巻・棠蔭秘鑑・亨・五〇・享保七年(1722)「一主人と下女相対死いたし損、主人存命に候はば非人手下」

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