コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

音江環状列石 おとえかんじょうれっせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音江環状列石
おとえかんじょうれっせき

北海道深川市音江町字向陽にある山石を環状に並べた北海道縄文時代の遺跡。標高約 110mの稲見山の丘陵の端の,石狩川を見おろす位置に群在している。数は確認されたものは 13基であるが,それ以上はあったと思われる。直径4~5mぐらいに山石を環状に並べ,中央にはピットを有している。その底から翡翠の玉,朱漆塗りの弓の破片などが出土した。墳墓であろうと推測されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

国指定史跡ガイドの解説

おとえかんじょうれっせき【音江環状列石】


北海道深川市音江町にある環状列石(ストーンサークル)。石狩平野と石狩川を見渡せる丘の尾根沿いに散在し、径が2mから5mと比較的小型のものが現在は十数基確認されており、実際には40基あまりがあるといわれている。縄文時代後期から晩期にかけてのもの。環状列石は祭祀場とも墳墓ともいわれるが、この遺跡の場合は、内部に積まれた山石の下に約1mの深さの楕円形または隅丸方形の土坑があり、一種の墓であると推定されている。土坑からは、黒曜石製の石鏃(せきぞく)(石の矢じり)、翡翠(ひすい)の飾り玉、朱漆(しゅうるし)を塗った弓などが出土し、市内の郷土資料館で保存されている。墓の上に環状列石が置かれている例は珍しく、一地域にまとまり、保存状態も良好である。1952年(昭和27)以後、数回の調査が行われ、1956年(昭和31)に国指定史跡となった。深川市の観光マップでは「音江ストーンサークル」と呼ばれる。JR函館本線ほか深川駅から空知中央バス「稲見山入口」下車、徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

音江環状列石
おとえかんじょうれっせき

北海道深川市音江町向陽(こうよう)の稲見山とよばれる標高113メートルの丘陵上にある縄文後期のストーン・サークル。1952~56年(昭和27~31)に東京大学の駒井和愛(こまいかずちか)によって発掘された。丘陵北斜面の稜線に直列する10基と土塁を巡らす3基がある。おのおのの直径2~5メートル。下に径1~2メートル、深さ1メートルの土壙(どこう)をもつ。硬玉製玉類、弓、石鏃(せきぞく)などが出土した。56年国の史跡に指定された。[野村 崇]
『駒井和愛著『音江』(1959・慶友社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

音江環状列石の関連キーワード深川(市)

今日のキーワード

衣笠祥雄

[生]1947.1.18. 京都プロ野球選手。京都の平安高校時代,捕手として甲子園に出場。高校卒業後,1965年広島東洋カープに入団。内野手に転向し,1970年 10月 19日の対読売ジャイアンツ (...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android