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韻図 いんず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

韻図
いんず

横に声母を,縦に韻母を配列し,その組合せにより中国語の音節を図式的に体系づけた表の集りをいう。その起源は唐代に始るとみられるが,今日に伝わる代表的なものに次のものがある。北宋の『韻鏡』や鄭樵 (ていしょう) の『七音略』は最古のもので,切韻系の韻書の体系に最も近い。次いで,より中世的体系を反映するものとして,『四声等子』,南宋の作とみられる『切韻指掌図』,元の劉鑑 (りゅうかん) の『切韻指南』などがある。その後も,当時の口語を反映する,より新しい韻図がつくられた。韻図を研究する学問を等韻学と称する。

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デジタル大辞泉の解説

いん‐ず〔ヰンヅ〕【韻図】

漢字をその字音によって分類整理し図表化したもの。悉曇(しったん)学などの影響を受けて、唐末から作られるようになった。→韻鏡

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世界大百科事典 第2版の解説

いんず【韻図 yùn tú】

中国音韻学の術語。縦軸に声母,横軸に韻母をとり,縦横の組合せによって該当する個所に代表字を配したもので,旧時の音節表である。主母音および介母の違いによって,韻母を一等,二等,三等,四等に4区分した音節表を〈等韻図〉と称する。一般に韻図と等韻図は通じて用いられるが,一方で韻母を開口呼〈介母ゼロ〉,合口呼〈介母‐u‐〉,斉歯呼〈介母‐i‐〉,撮口呼〈介母‐iu‐〉の4呼の別によって区分する韻図などもあるから,厳密にいえば全同でなく,等韻図は韻図の一種ということになる。

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大辞林 第三版の解説

いんず【韻図】

漢字をその字音によって分類整理した図表。「韻鏡」など。中国の唐代末期より、悉曇学しつたんがくなどの影響で作られたもので、音の似た漢字を同行あるいは同列に並べ、韻書よりも調べやすくしたもの。

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世界大百科事典内の韻図の言及

【等韻図】より

…中国の旧時の音節表。韻図ともいうが,厳密には韻図の一種。縦軸に声母,横軸に韻母をとり,縦横の組合せによって該当個所に代表字を配したものである。…

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