改訂新版 世界大百科事典 「風巻景次郎」の意味・わかりやすい解説
風巻景次郎 (かざまきけいじろう)
生没年:1902-60(明治35-昭和35)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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昭和期の国文学者 北海道大学教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
国文学者。兵庫県生まれ。東京帝国大学国文科卒業。大阪女子専門学校、長野女子専門学校、東京音楽学校(東京芸術大学)、清水高等商船学校(のち東京商船大学。現東京海洋大学)、北京(ペキン)輔仁大学の教授を歴任。1947年(昭和22)北海道大学教授となって法文学部開設に尽力。58年関西大学教授に転じた。中世和歌や『源氏物語』の研究のほか斬新(ざんしん)な文学史論や文明批評は、方法的に現在も道標的意義をもち続けている。『新古今時代』(1936)、『日本文学史の構想』(1942)ほか多数の著述が『風巻景次郎全集』全10冊に体系化された。
[秋山 虔]
『『風巻景次郎全集』10巻・別巻1(1969~72・桜楓社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…〈歴史社会学派〉と称される人々の史的唯物論にもとづく日本古典の歴史的意義の追求がそれであり,近藤忠義《日本文学原論》(1937),永積安明《中世文学論》(1944)などは,非社会的な〈国文学〉の内在的批判,戦争とファシズムへの学問的抵抗の所産としての価値と意義をになっている。この学派の周辺から風巻景次郎《新古今時代》(1936),吉野裕《防人歌の基礎構造》(1943)が,また同じく戦時下の著ながら記紀に文学の息吹をよみがえらせた高木市之助《吉野の鮎――記紀万葉雑考――》(1941)がこんにちも色あせぬ成果を示すことが注目されよう。昭和期にはもうひとつの国文学内部からの批判的動向がみられる。…
※「風巻景次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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