日本大百科全書(ニッポニカ) 「風連」の意味・わかりやすい解説
風連
ふうれん
北海道中央部、上川(かみかわ)支庁(現、上川総合振興局)管内にあった旧町名(風連町(ちょう))。現在は名寄(なよろ)市の南西部を占める地域。旧風連町は1953年(昭和28)町制施行。2006年(平成18)、名寄市に合併。旧町域はJR宗谷(そうや)本線、国道40号が通じる。旧名寄市と南の士別(しべつ)市の間に位置し、中央部は名寄盆地の盆地床で水田地帯となっており、天塩(てしお)川がその西縁を北流する。東部の山地と風連別川の流域はもと御料地であり、国有林が広い。町名は風連別川のフーレペッ(赤い川の意)に由来する。西部に朱鞠内湖(しゅまりないこ)から導水する雨竜発電所(うりゅうはつでんしょ)があり、最大出力5万1000キロワット、道内最大の水力発電所である。
[岡本次郎]
『『風連町史』(1967・風連町)』