名寄市(読み)ナヨロシ

デジタル大辞泉 「名寄市」の意味・読み・例文・類語

なよろ‐し【名寄市】

名寄

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日本歴史地名大系 「名寄市」の解説

名寄市
なよろし

面積:三一四・六二平方キロ

昭和三一年(一九五六)四月名寄町が市制を施行、名寄市が成立(市町村沿革台帳)上川支庁の北部、中川なかがわ郡の南に位置する。北は中川郡美深びふか町、東は網走支庁紋別郡雄武おうむ町、南は上川郡下川しもかわ町・風連ふうれん町、西は空知支庁雨竜うりゆう幌加内ほろかない町と接する。名寄盆地の中央部を占め、東は北見山地を形成するピヤシリ山系で、ピヤシリ山(九八六・六メートル)朱屋朗しゆやろう(七六六・四メートル)などがある。西は天塩山地で標高六〇〇―七〇〇メートルの山嶺が連なる。中央部を天塩川が南西から北西に弧状に北流、これに名寄市街地の北で名寄川、南で風連別ふうれんべつ川が合流する。ほかに東部の山地を開析する日進につしん川・吉野よしの川、西部の智恵文ちえぶん丘陵を開析する有利里うりり川・智恵文川などが天塩川に合流する。東部山地の南側が国有林、同じく北側と西部山地が道有林となっている。天塩川右岸沿いにJR宗谷本線が通る。国道四〇号は市街地の中央を通り、智恵文峠を経て美深方面に通じる。名寄川左岸を国道二三九号が通る。市域は近世にはテシホ場所に属し、天塩川本流にダイキオナイ、ヘンケニウボ、サシコツナイ、シュホロ、ホンビラ、ナヨロなど、名寄川筋にフイタウシナイ、タツニサム、エサウシ、ヲン子ナイ、チノミなどがある(「丁巳日誌」天之穂日誌、北海道実測切図など)。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により天塩国上川郡・中川郡に属し、同三〇年六月上川郡内に上名寄村、中川郡内に下名寄村が成立。


名寄市
なよろし

2006年3月27日:名寄市と上川郡風連町合併
【風連町】北海道:上川支庁
【名寄市】北海道:上川支庁

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「名寄市」の意味・わかりやすい解説

名寄〔市〕
なよろ

北海道中北部,名寄盆地にある市。東を北見山地,西を天塩山地に挟まれ,北流する天塩川と支流の名寄川が合流する地点に位置する。 1956年市制施行。 2006年風連町と合体。地名はアイヌ語のナイオロプト (渓流の注ぐ口の意) に由来。 1900年山形県より 13戸が移住したのが起源。 1903年に旭川との間に鉄道が開通して発展。農業が中心でジャガイモ,タマネギ,カボチャトウモロコシなどを産し,近年は乳牛,肉牛飼育や養豚,養鶏といった畜産も普及。米作は北限に近く不安定。製紙,乳業,製材工場などが立地。農産物,生活物資の集散地で,商業中心地でもある。全国でも珍しい国立薬用植物栽培試験場がある。国の天然記念物の名寄鈴石や名寄高師小僧 (たかしこぞう,管状の褐鉄鉱) を産する。南西部の一部地域は朱鞠内道立自然公園に属する。 JR宗谷本線,国道 40号線,239号線が通る。面積 535.20km2。人口 2万7282(2020)。

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