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飛雲閣 ヒウンカク

百科事典マイペディアの解説

飛雲閣【ひうんかく】

聚楽第(じゅらくだい)の遺構と伝えられる3重の楼閣建築で,西本願寺境内の滴翠園内にある。一階には書院茶室があり,船入の間から舟に乗れるようになっている。屋根に変化をつけ,繊細な木割左右相称を破った軽快な意匠など庭園建築の典型とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひうんかく【飛雲閣】

京都市下京区堀川通り花屋町下ル本願寺(西本願寺)境内の庭園滴翠園に所在し,滄浪池に臨む3層の楼閣建築。その来歴は明確ではないが,豊臣秀吉の聚楽第(1587)に創建され,寛永年間(1624‐44)現在地に移されたと伝え,桃山時代の代表的建築とされる。外観は屋根や軒に変化をもたせ,異形の窓を用いて軽快な意匠をもつ。内部は異なった意匠の座敷をもち,とくに初重の招賢殿(柳の間)の床の間や船入の間がすぐれている。

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大辞林 第三版の解説

ひうんかく【飛雲閣】

京都の西本願寺境内にある三層の楼閣。聚楽第じゆらくだいの遺構の一つで、江戸初期の移築という。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

ひうんかく【飛雲閣】

京都市下京区の西本願寺境内の庭園「滴翠園(てきすいえん)」に建つ、3層の楼閣建築。国宝。16世紀末ごろの創建と伝えられる典型的な庭園建築の一つ。豊臣秀吉(とよとみひでよし)が造営した聚楽第(じゅらくだい)の遺構ともいわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

飛雲閣
ひうんかく

京都市西本願寺境内の一画にある滴翠園(てきすいえん)に建つ江戸初期の代表的建築。国宝。滄浪(そうろう)池に臨む三重の建物で、豊臣(とよとみ)秀吉が造営した聚楽第(じゅらくだい)にあったものを寛永(かんえい)年間(1624~44)に現在地に移建したと伝えるが、確証はない。一階は柳の間(招賢殿)、八景の間、船入(ふないり)の間、茶室からなる。柳の間は西本願寺書院対面所を小規模にした形式で、上上(じょうじょう)段まで設け、斬新(ざんしん)でしゃれた意匠が試みられている。茶室は憶昔席(いくじゃくのせき)の名があり、1795年(寛政7)ころに付属された。二階は歌仙の間といい、周囲に回縁がつく。三階は摘星楼(てきせいろう)とよばれ、軍配形の異形の花頭(かとう)窓を開く。各重の屋根の形は唐破風(からはふ)や入母屋(いりもや)破風など変化に富み、また、建物の木割は繊細で、庭園建築として軽快なたたずまいをみせる。付属建物には黄鶴台(おうかくだい)浴室(重要文化財)がある。[工藤圭章]

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世界大百科事典内の飛雲閣の言及

【風呂】より

…この浴室は現存する遺構や《慕帰(ぼき)絵詞》(14世紀半ば)に描かれた浴室の焚き口の状態から判断すると,湯を沸かして蒸気をたて,床を簀の子(すのこ)にした密室に導く蒸し風呂形式である。時期は下るが西本願寺飛雲閣(17世紀初期)の黄鶴台に蒸し風呂の典型がみられる。この浴室部分は簀の子床で,その正面には引違い戸が入って蒸気の量を調節できるようになっており,上部には唐破風(からはふ)の飾りがついている。…

※「飛雲閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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