香ばしい(読み)コウバシイ

デジタル大辞泉 「香ばしい」の意味・読み・例文・類語

こうばし・い〔かうばしい〕【香ばしい/芳ばしい】

[形][文]かうば・し[シク]《「かぐわしい」の音変化》
よい香りがする。多く、食物ったり焼いたりしたときの、好ましい香りにいう。「―・いほうじ茶の香り」
見た目印象などがすばらしい。りっぱである。
薄色の衣のいみじう―・しきをとらせたりければ」〈宇治拾遺・一二〉
望ましく思う。心が引かれる。
「姿、みめありさま、―・しくなつかしきこと限りなし」〈宇治拾遺・六〉
[派生]こうばしさ[名]
[類語]芳しいかぐわしい匂う薫るくんずる匂わす鼻につく馥郁ふくいく芬芬ふんぷん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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