成長期に多く発生する骨軟骨変化を骨端症と総称する。血行障害による骨壊死(えし)に由来するものと考えられている。骨端症の各疾患は、その発見者名を付してよばれることが多い。大腿骨(だいたいこつ)骨頭におこるペルテス病と脛骨(けいこつ)結節におこるオスグッド‐シュラッテル病が代表的なものである。このほか、足では舟状骨の第1ケーラーKoehler病、第2中足骨骨頭の第2ケーラー病、踵骨(しょうこつ)の踵骨骨端炎があり、上肢では上腕骨小頭におこるパナーPanner病、手の月状骨のキーンベック病があり、また胸腰椎(つい)にみられるカルベCalvé扁平(へんぺい)椎などがあげられる。臨床症状としては、局所の疼痛(とうつう)、軽い炎症症状、関節の運動制限、筋萎縮(いしゅく)などがあげられ、ペルテス病では歩行障害(跛行(はこう))がみられる。
[永井 隆]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...