鷲山寺(読み)ジュセンジ

デジタル大辞泉 「鷲山寺」の意味・読み・例文・類語

じゅせん‐じ【鷲山寺】

千葉県茂原市鷲巣にある法華宗(本門流)の大本山山号は長国山。開創は建治3年(1277)、開基は小早川内記、開山日弁

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精選版 日本国語大辞典 「鷲山寺」の意味・読み・例文・類語

じゅせん‐じ【鷲山寺】

  1. 千葉県茂原市鷲巣にある本門法華宗五大本山の一つ。山号は長国山。建治三年(一二七七)小早川内記の外護により日蓮の弟子日弁が創建。〔和漢三才図会(1712)〕

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日本歴史地名大系 「鷲山寺」の解説

鷲山寺
じゆせんじ

[現在地名]茂原市鷲巣

藻原そうげん寺の西方、字寺沢てらさわにある。かつては日蓮門下の勝劣派系統の八品派大本山で、現在は法華宗(本門流)大本山の一つ。長国山と号し、本尊曼荼羅。寺伝によると、建治三年(一二七七)在地の小早川内記が日弁を開山として創立、日弁は初め天台宗の学僧であったという。峯系図(妙興寺文書)も「長北郡鷲栖長国山鷲山寺」の開山を日弁とし、二世を日忍としている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鷲山寺」の意味・わかりやすい解説

鷲山寺
じゅせんじ

千葉県茂原(もばら)市鷲巣(わしのす)にある法華(ほっけ)宗(本門派)大本山。山号は長国山。開基は日蓮(にちれん)。日蓮は、小松原(こまつばら)法難ののち、当地の領主小早川内記に説法した因縁(いんねん)により、弟子日弁を1276年(建治2)に召して建立した。関東法華の棟梁(とうりょう)といわれ、細草壇林(だんりん)を運営、徳川家光(いえみつ)より朱印地を受け、10万石の待遇を受けた。27世日誠上人(にっせいしょうにん)が正親町三条大納言(おおぎまちさんじょうだいなごん)の猶子(ゆうし)となり、1868年(明治1)には有栖川(ありすがわ)家の祈願所となった。日蓮真筆の曼荼羅(まんだら)などの寺宝を有する。7月25、26日の開山忌はにぎわう。

[田村晃祐]

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