日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿島台」の意味・わかりやすい解説
鹿島台
かしまだい
宮城県中部、志田郡(しだぐん)にあった旧町名(鹿島台町(まち))。現在は大崎(おおさき)市の南東端を占める地域。1951年(昭和26)町制施行。2006年(平成18)古川市(ふるかわし)、志田郡松山町(まつやままち)、三本木町(さんぼんぎちょう)、玉造(たまつくり)郡岩出山町(いわでやままち)、鳴子町(なるこちょう)、遠田(とおだ)郡田尻町(たじりちょう)と合併して、大崎市となった。鹿島台の地名は、広長(ひろなが)にあった鹿島社にちなむという。JR東北本線と国道346号が町内を縦断する。明治初年には戸数527戸の寒村であったが、品井沼(しないぬま)の排水干拓工事の進行につれて各地から移住者が増えた。米作中心の農村で、肉用牛の飼育、野菜の栽培も盛んであるが、東北本線で仙台まで40分の距離にあり、仙台、塩竈(しおがま)両市のべッドタウンの性格を強めている。
[境田清隆]
『『鹿島台町史』(1994・鹿島台町)』