大崎市(読み)オオサキシ

デジタル大辞泉 「大崎市」の意味・読み・例文・類語

おおさき‐し〔おほさき‐〕【大崎市】

大崎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大崎市」の意味・わかりやすい解説

大崎〔市〕
おおさき

宮城県北西部にある市。大崎平野を中心に,江合川(荒雄川),鳴瀬川流域に広がる。西で山形県,北で秋田県に接する。2006年古川市,松山町,三本木町,鹿島台町,岩出山町,鳴子町,田尻町の 1市 6町が合体して成立。中心市街地の古川には室町時代に大崎氏の家臣古川氏の居城があった。江戸時代には陸羽街道(→奥州街道),北羽前街道,石巻別街道,中羽前街道が集まり宿場町市場町として繁栄。4月から 6月まで開かれる八百屋市(やおやまち)は 400年の伝統をもつ。江合川,鳴瀬川,多田川流域に沖積平野が広がり,耕地の大部分が水田で,良質の米を産する穀倉地帯畜産も盛んで養豚が行なわれるほか,仙台牛を産する。野菜も栽培される。電機部品,飼料,コンクリート工業などが発達。岩出山の竹細工,鳴子のこけし漆器は全国的に有名。中央部の築館丘陵南端にある化女沼(けじょぬま),北東部にある蕪栗沼(かぶくりぬま)とその周辺水田はラムサール条約の登録湿地。北西部荒雄岳南麓の荒雄川周辺に分布する鬼首温泉郷鳴子温泉郷は東北地方の代表的温泉町で,一年を通じて観光客でにぎわう。鬼首温泉郷周辺は栗駒国定公園に属する。岩出山伊達家の学問所だった旧有備館は,庭園とともに国の史跡・名勝に指定。化女沼の近くにある宮沢遺跡は国の史跡。鬼首温泉郷の雌釜,雄釜の間欠泉は国の特別天然記念物に,祇劫寺(ぎこうじ)のコウヤマキは国の天然記念物に指定。東北新幹線,JR東北本線,陸羽東線,国道4号線,47号線,108号線,346号線,475号線が通り,東北自動車道の古川インターチェンジがある。面積 796.81km2人口 12万7330(2020)。

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日本歴史地名大系 「大崎市」の解説

大崎市
おおさきし

2006年3月31日:古川市志田郡松山町三本木町鹿島台町玉造郡岩出山町鳴子町遠田郡田尻町合併
【鹿島台町】宮城県:志田郡
【松山町】宮城県:志田郡
【三本木町】宮城県:志田郡
【古川市】宮城県
【田尻町】宮城県:遠田郡
【岩出山町】宮城県:玉造郡
【鳴子町】宮城県:玉造郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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