後立山連峰のほぼ中央、立山町・
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長野県と富山県の県境部にある山。山頂部には南と北に二つの尖峰が並び立ち,最高部は南峰頂上で,標高2889m。飛驒山脈の北東部,後立山連峰のほぼ中央に位置し,北は五竜岳,南は爺ヶ岳へ続く。けわしい山稜を示し,山体は北部が花コウセン緑岩,山頂付近が安山岩類で構成されている。氷河時代に,積雪を岩壁下に集めて雪崩集積型の氷河を形成したと考えられ,北東斜面には〈カクネ里〉というU字谷地形が,また南東斜面には氷塊をもつ同様な地形の〈北股本谷〉がある。東面には荒沢,北西面には東谷,南西面には棒小屋沢があって山体を刻み,四面が岩登りの好対象となっている。おもなコースとしては,北壁主稜,荒沢奥壁北稜,東谷奥壁,南峰ダイレクト尾根,東尾根などがある。山麓からの登山コースとしては,大町よりバスで鹿島の集落に入り,大谷原から赤岩尾根,冷池小屋を経由して南尾根から南峰に達するものがある。
執筆者:五百沢 智也
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長野・富山県境にあって北アルプスの北部をなす後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)の山。長野県大町市街の北西部にある双耳峰。標高2889メートル。山頂は槍状に突出するところから、山麓(さんろく)の地名鹿島をとりこの名がつけられた。山頂の尖峰(せんぽう)は南槍と北槍の二つに分かれ、両槍を結ぶ吊(つり)尾根の美しさはみごとで、遠方からでもその独特の山容が認められる。東側は急斜面で鹿島川の谷頭に落ち込む。この谷に平家の落武者の子孫と伝える鹿島の集落があり、茨城県鹿島神宮の末社を祀(まつ)っている。西方黒部川の谷へは緩やかな傾斜で臨む。山頂の北東部、鹿島川の源流付近の地形は氷食によるともいわれている。山頂の南に爺ヶ岳(じいがたけ)、北の五龍岳(ごりゅうだけ)との間には八峰キレット(鋭く切れ込んだ鞍(あん)部)があり、縦走路の難所となっている。縦走には約6時間かかる。
[小林寛義]
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