黒石寺(読み)コクセキジ

百科事典マイペディアの解説

黒石寺【こくせきじ】

岩手県奥州市水沢区にある天台宗の寺。〈くろいしでら〉とも。行基(ぎょうき)建立の薬師堂を,坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が再建,円仁(えんにん)が多くの伽藍を造営したという。胆沢(いさわ)城跡の真南約10kmに位置し,同城とのつながりが推定されている。貞観(じょうがん)4年(862年)の胎内墨書銘がある本尊の木造薬師如来座像,木造僧形座像(伝慈覚(じかく)大師像)は重要文化財。旧暦1月7日夜から翌暁にかけて行われる蘇民(そみん)祭は奇祭として知られる。
→関連項目蝦夷地水沢[市]

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デジタル大辞泉プラスの解説

黒石寺(こくせきじ)

岩手県奥州市にある寺院。「くろいしでら」ともする。天台宗。本尊は薬師如来。729年、東光山薬師寺として行基が開山したと伝わる。その後、蝦夷征伐戦火により焼失。849年に復興し、妙見山黒石寺と改称旧正月7日夜から8日早朝にかけて行われる蘇民祭は国の無形民俗文化財

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世界大百科事典 第2版の解説

こくせきじ【黒石寺】

岩手県水沢市にある天台宗の寺。〈くろいしでら〉ともいう。山号は妙見山。729年(天平1)行基の開基と伝えられ,慈覚大師中興の祖とする。本尊薬師如来は862年(貞観4)の胎内銘をもつ重要文化財で,造られた時代と風土を反映した厳しい姿をもって知られる。旧暦1月7日夜から翌暁にかけて行われる蘇民祭は,厳寒中の裸の夜祭で,修験の性格をもった寺のなごりを残す。薬師信仰に基づいて厄災消除と五穀豊穣を祈願するものである。

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世界大百科事典内の黒石寺の言及

【黒石寺】より

…岩手県水沢市にある天台宗の寺。〈くろいしでら〉ともいう。山号は妙見山。729年(天平1)行基の開基と伝えられ,慈覚大師を中興の祖とする。本尊薬師如来は862年(貞観4)の胎内銘をもつ重要文化財で,造られた時代と風土を反映した厳しい姿をもって知られる。旧暦1月7日夜から翌暁にかけて行われる蘇民祭は,厳寒中の裸の夜祭で,修験の性格をもった寺のなごりを残す。薬師信仰に基づいて厄災消除と五穀豊穣を祈願するものである。…

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