小林市と鹿児島県
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎・鹿児島県境にある霧島火山群(きりしまかざんぐん)の一峰で、成層火山。標高1421メートル。鹿児島県霧島市と宮崎県小林市の境にある。20世紀以降も1934年(昭和9)、1959年(昭和34)に噴火、21世紀にも噴火を繰り返し、付近の山林や耕地に被害をもたらしている。山頂には直径約750メートルの火口があり、2011年の噴火までは湛水(たんすい)して火口湖となっていた。高千穂峰の側火口の御鉢(おはち)と並びもっとも活動的な部分である。岩石は輝石安山岩。高千穂峰から韓国(からくに)岳への縦走路の中間点に位置する。付近の中岳とともにミヤマキリシマの名所である。
[塚田公彦]
(2014-2-27)
…これらの楯状火山の山体上および周辺地域では,おもに更新世末以降現在に至るまでの期間に,多くの場所で噴火活動が起こり,安山岩質の比較的小規模な火山体や火口が多数形成された。韓国岳,大浪池(1411m),新燃(しんもえ)岳(1421m),中岳(1332m),御鉢(おはち)(約1400m),高千穂峰(1574m)などの霧島火山中央の山頂部を構成する山体,並びに飯盛山(846m),甑(こしき)岳(1301m),夷守(ひなもり)岳(1344m),大幡山(1353m)などの山体,さらに六観音御池(ろくかんのんみいけ),白紫(びやくし)池,不動池,大幡池,御池(みいけ)などの火口はこの時期に形成された。これらの火口や火山体は,生成時期が新しいため,いずれも山体の開析はあまり進んでいない。…
※「新燃岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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