人々の生活に必要な水を管や水路を用いて供給したり,生活環境で不要な水を排除するシステムの総称。古代ローマ帝国の遺跡にあるように,都市の歴史とともに都市生活を支える基盤施設として整備が進められてきた。現在では水道というと一般に上水道を指す場合が多い。水道には一般的な上水道,下水道のほかにも,地域と時代により種々の形態のものがあり,消火用水道,雑用水道,工業用水道,営農水道などが存在する。将来,水資源が量的質的に逼迫(ひつぱく)する地域では,用途・水質別に複数の形態の用水供給システム,排水排除システム,再利用システムなどを包摂したさまざまなシステムがくふうされて用いられると予想される。
→下水道 →工業用水 →雑用水道 →上水道
執筆者:小林 三樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
人々に水を供給するための施設の総称。飲んで安全な水を、用途を限定せずに1系統で配るのが一般の水道(上水道)である。水不足地域では、水質用途別に上質水道、雑用水道、工業用水道など複系統の水道も設けられる。明治期には、浄化して管で配る水道を、古代ローマ時代や江戸時代の(旧)水道と区別して上水道または近代水道と称した。広義には上水道と下水道とを総称して水道という。
[小林三樹]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…二つの陸地にはさまれた狭い水域。瀬戸または水道ともいう。陸地が断層運動や曲降運動などにより海中に沈んでつくられた海峡は深く(ジブラルタル海峡,紀伊,豊後両水道など),広い陸地が海中に沈んで低地や谷に海水が浸入してつくられた海峡は浅い(ダーダネルス海峡,関門海峡など)。…
…都市や集落へ飲料水を供給する施設の総体をいう。日本では江戸時代初期に生活用水の供給を主目的とする水利施設が初めて設けられたときに,それまでの農業用水施設と区別して上水,または水道ということばが用いられた。現在では都市への用水供給施設のうち,飲用(家庭用)を目的に含めていない水道(工業用水道など)に対して,飲用水の供給施設を一般に上水道と呼んでいる。…
※「水道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加