デジタル大辞泉
「とと」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
とと
[1] 〘
感動〙 鶏や鳩などを呼ぶ時に発することば。とっと。
※
浮世草子・
本朝二十不孝(1686)四「膝の上に抱あげ、鶏々
(トトトト)ゆふれども渧
(な)きやまず」
[2] 〘名〙
① 魚をいう幼児語、または
女房詞。〔黒本本節用集(
室町)〕
② 鶏や鳩、時には犬の子や猫などをいう幼児語。
とと
※
万葉(8C後)二〇・四四二一「我が行きの息づくしかば足柄の峰這ほ雲を見等登
(トト)偲はね」
[
補注]上代の
中央語と東国語との間には
母音の〔u〕と〔o〕に対応
関係がある。「
古事記‐中・
歌謡」の「眉→
マヨ」、「万葉‐四四二一」の「這ふ→ハホ」など。「とと」もこれらと同様のものと思われる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「とと」の読み・字形・画数・意味
【】とと
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報