デジタル大辞泉
「トト」の意味・読み・例文・類語
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とと
- [ 1 ] 〘 感動詞 〙 鶏や鳩などを呼ぶ時に発することば。とっと。
- [初出の実例]「膝の上に抱あげ、鶏々(トトトト)ゆふれども渧(な)きやまず」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)四)
- [ 2 ] 〘 名詞 〙
- ① 魚をいう幼児語、または女房詞。〔黒本本節用集(室町)〕
- ② 鶏や鳩、時には犬の子や猫などをいう幼児語。
- [初出の実例]「ととよかかよと朝夕にいふ 鶏や犬飼事をのふにして〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一四)
とと
- 〘 接続助詞 〙 「つつ」に相当する上代東国方言。
- [初出の実例]「我が行きの息づくしかば足柄の峰這ほ雲を見等登(トト)偲はね」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四二一)
ととの補助注記
上代の中央語と東国語との間には母音の〔u〕と〔o〕に対応関係がある。「古事記‐中・歌謡」の「眉→マヨ」、「万葉‐四四二一」の「這ふ→ハホ」など。「とと」もこれらと同様のものと思われる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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トト
とと
Thoth
エジプト神話の知恵の神。男神。配偶神はセシャト。トトというのはギリシア読みで、原語ではジェフティとよばれ、エジプト象形文字ではしばしば同じ音をもつイビス鳥(「朱鷺(とき)」の一種)で示される。神像としては、頭上に新月と円盤、手に書板と筆を持つ、イビス鳥の頭の人身や、犬頭人身などの姿で表され、『死者の書』ではオシリスの前でヒヒの姿となって死者の生前の魂の善悪を記録している。トトの起源は、神像に伴う新月が示すようにおそらく月神と思われ、ここから月日の計算、すなわち計測の神、さらには知識一般の神と考えられるようになったと推察される。のちにギリシア人は、この神を同じ知識の神であるヘルメスと同一視し、トト神崇拝の中心地である南エジプトのフムン(エスネ)をヘルモポリスとよんだ。トト(ヘルメス)信仰はエジプト全土に及んだ。
[矢島文夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「トト」の読み・字形・画数・意味
【
】とと
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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