翻訳|gradation
写真画像の光輝部から陰影部まで,漸次移行していく濃淡の変化の具合を意味し,階調とも呼ばれる。一般的には濃度の変化がゆるやかで豊富なものが調子の良いグラデーションとして評価される。それは肉眼で知覚される明暗差の段階に比べて,写真の場合は段階が狭くなりがちなので,肉眼の見え方に近い再現を求めるならば,できるだけ豊富なグラデーションに整える必要があるからである。そのためには被写体の色彩や光の当り方,フィルムや印画紙の特性,露出,現像条件などが関係するので,これを計画的に調整しなければならない。一方,グラデーションは写真表現の一手段でもあり,一律に豊富であるばかりがよいとはいえない。濃度差が激しく大きい〈硬調〉や,ゆるやかで小さい〈軟調〉というグラデーションも表現目的に応じて採用し,微妙に,あるいは大幅に現実の被写体を偏向させることも写真の表現方法としては一般化している。
執筆者:大辻 清司
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…大発生には大きく分けて二つの型があり,一つは一世代だけで急激な個体数増加を示すもので突発的大発生sudden outbreakと呼ばれる。もう一つは数世代かけて高密度に至るもので漸進的大発生gradationと呼ばれる。後者の大発生は農作物や森林の病害昆虫によく見られ,しばしば破滅的な大被害をもたらすことがあり,農林学上深刻な問題となる。…
※「グラデーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新