翻訳|jack
重いものを垂直上方に持ち上げる機械装置。歯車、ねじ、油圧などを利用し、主として人力によって動かす。使用目的によっていろいろな形のものがある。
(1)ねじジャッキ ジャッキの本体に雌(め)ねじを切り、これに雄(お)ねじを切ったねじ棒を差し込み、これを回転し、ねじ棒の上下運動により重量物を上げ下げする。また、ジャッキ本体に雌ねじを切ったラム(プランジャー状の円筒)を入れ、これにねじ棒をかみ合わせ、傘(かさ)歯車を使ってこのねじ棒を回転しラムを上下させるものがある。揚程(ようてい)は10~30センチメートル程度で、20トンくらいのものまで持ち上げられる。
(2)ラックジャッキ いくつかの歯車を組み合わせ、最後の歯車にラック(棒に歯を刻んだもの)がかみ合っているものをいう。歯車を回転しラックを上下させて重量物を持ち上げる。機械の組立て、据え付けなどに用いられる。揚程30センチメートル程度、20トンくらいまでのものを持ち上げることができる。
(3)油圧ジャッキ ポンプにより圧力油をシリンダー内に送り込みラムを上下させるもので、比較的重いものを動かすのに用いられる。揚程は小さい。
[中山秀太郎]
重い物を押し上げるための道具。建設工事や車両類の修理作業などに広く用いられ,押上げ力は数t~数百t,押上げ高さは数十cmのものが多い。おねじを回してめねじまたはおねじ自身を上下させるねじジャッキ,つめの作用でラックを上下させるラックジャッキ,小径のプランジャーの往復動により発生させた油圧をシリンダーに供給してラムを上下させる油圧ジャッキなどがある。人力でラチェットレバーを往復揺動させることにより作動させるものが多いが,大能力の油圧ジャッキでは油圧発生源として電動や内燃機関駆動の油圧ポンプを利用する。水平や斜めの姿勢で使えるものもある。油圧ジャッキは構造が簡単なわりには運動を制御しやすいので,建設機械や荷役運搬機械の構成要素としてもよく用いられる。
執筆者:林 文也
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…ウエスト丈から腰丈までの上着の総称で,一般には前明きで袖つきの外衣をいう。男女,子どもに広く用いられ種類は非常に多い。起源は中世のイギリスで広く用いられた,皮革と金属を要所につけて防護性を強めたウエスト丈の上着のジャックjack(jaque),あるいは16世紀に着用された,袖なしで肩におおい(ウィングズwings)がつくジャーキンjerkinとされている。しかし今日的な意味と形態でのジャケットが成立するのは19世紀で,イギリスでラウンジ・ジャケットlounge jacket,アメリカでサック・コートsack coatと呼ばれる背広型の上着が完成してからのことである。…
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※「ジャッキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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