精選版 日本国語大辞典 「中山高陽」の意味・読み・例文・類語
なかやま‐こうよう【中山高陽】
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(星野鈴)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
江戸中期の画家。名は象先(しょうせん)、通称を清右衛門、字(あざな)は廷沖、高陽は号。高知の商家に生まれる。幼時富永惟安(これやす)について儒学を学んだが、画(え)は画論、画譜類による独学であった。1758年(宝暦8)より江戸に住して井上金峨(きんが)や沢田東江らの詩人儒者と交遊、高陽も詩画をもって聞こえた。72年(安永1)には7か月余り奥羽へ旅行し、途中『象潟(きさがた)真景図』を制作。画には南宗(なんしゅう)的なところが少ないが、日本南画の先駆者の1人とされている。ほかに『蘭亭曲水(らんていきょくすい)図巻』『鳳凰図屏風(ほうおうずびょうぶ)』などがある。画論『画譚鶏肋(がたんけいろく)』を著し、また旅行記『奥游日録』を残している。
[星野 鈴]
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