デジタル大辞泉
「俚言集覧」の意味・読み・例文・類語
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りげんしゅうらんリゲンシフラン【俚言集覧】
- 江戸中期の国語辞書。二六巻。太田全斎著。寛政九年(一七九七)以降の成立。石川雅望の「雅言集覧」に対するもので、俗語・方言・諺の類を集成、五十音図の横列の順に排列、語釈を施す。同じ著者の俗諺集「諺苑」をもとにしたもの。明治三二年(一八九九)井上頼圀(よりくに)・近藤瓶城(みかき)が増補・改編し、五十音順とした「増補俚言集覧」(三巻)により一般に流布した。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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俚言集覧 (りげんしゅうらん)
太田全斎編の国語辞書。26巻。全斎(1759-1829)は備後福山藩士で漢学者。音韻の研究でも知られる。本書の成立は不明だが,1797年(寛政9)から1829年(文政12)までの間と考えられる。《雅言集覧》《和訓栞(わくんのしおり)》とともに,近世の三大国語辞書と目される。村田了阿編と誤り伝えられたが,俗諺を集めた《諺苑(げんえん)》が発見され,全斎の手になることが明らかになった。《諺苑》に,俗語,漢語,仏語,方言などの類を増補し,改編したのが本書である。あ・い・う・え・おの5集に分け,それぞれを五十音の横段に配列するという特異な五十音順になっている。1900年,井上頼圀,近藤瓶城が現行の五十音順に改編・増補し,《増補 俚言集覧》として刊行してから一般に広まった。
執筆者:前田 富祺
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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俚言集覧【りげんしゅうらん】
江戸時代の国語辞書。26巻。成立年不詳。福山藩の漢学者太田全斎〔1759-1829〕編。全斎は音韻の研究でも知られる。《雅言集覧》に対して,俗語,俗諺(ぞくげん)を,五十音図の横段の順にア〜ワ,イ〜ヰのように並べたもの。俗語をイロハ順に配列した,全斎の《諺苑》を増補改編したもので,《物類称呼》とともに,江戸時代の口語研究の資料として重要。1900年井上頼圀らが現行の五十音順に改編した《増補俚言集覧》3冊が刊行されてから一般に広まった。
→関連項目国語辞典(日本)
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俚言集覧
りげんしゅうらん
国語辞書。26巻。太田全斎(おおたぜんさい)(1759―1829)の著『諺苑(げんえん)』をもとに増補改編されたもの。『雅言集覧(がげんしゅうらん)』に対して名づけられたもので、俗諺(ぞくげん)、俗語のほか漢語、仏教語、固有名詞などを豊富に収録しており、江戸時代の口語語彙(ごい)集として注目される。五十音図の横段の順序(アカサ…イキシ…)に第二音節まで従って語を配列し、語釈を加え、出典を示す。写本で伝わってきたが、井上頼圀(よりくに)・近藤瓶城(みかき)が現行の五十音順に改編、さらに増補して『増補俚言集覧』三冊(1899~1900)として刊行された。
[沖森卓也]
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俚言集覧
りげんしゅうらん
国語辞書。福山藩の漢学者太田全斎が,自著の『諺苑 (げんえん) 』を改編増補したものとみられ,19世紀前期の成立。 26巻。石川雅望の『雅言集覧』に対して,口語,方言を主として扱い,諺もあげてある。配列は五十音の横段 (ア~ワ,イ~ヰのように) に従う。 1899~1900年に井上頼圀,近藤瓶城が普通の五十音順に改め,増補刊行した『増補俚言集覧』3冊が一般に利用される。江戸時代の口語資料として重要。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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