デジタル大辞泉
「僧堂」の意味・読み・例文・類語
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そう‐どう‥ダウ【僧堂】
- 〘 名詞 〙 禅宗で、僧が坐禅し、起臥・会食する堂。多くは文殊、賓頭盧(びんずる)などの像を安置する。選仏場。禅堂。雲堂。
- [初出の実例]「坐禅は僧堂のごとくにすべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)重雲堂式)
- 「秋立て又一しきり茄子汁〈野童〉 薄縁(うすべり)扣(たた)く僧堂の月〈正秀〉」(出典:俳諧・星会集(1709))
- [その他の文献]〔大智度論‐二〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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僧堂【そうどう】
禅宗寺院で僧が座禅修行する根本道場。古規の僧堂は中央に文殊・観音などの像を安置し,周囲に座禅の席〈単〉を設け,修行僧はここで座禅・食事・就寝まで一切の生活を行った。この古規の僧堂を日本では最初に道元が山城興聖寺(こうしょうじ)に建立。他方,日本の臨済宗では禅堂と称し,座禅だけの道場で,食事や睡眠は別の寮舎で行い,本来の僧堂の性格とはちがうことが多い。
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僧堂
そうどう
禅宗七堂伽藍(がらん)の一つ。禅修行の中心となる建物である。雲堂(うんどう)、禅堂、選仏場(せんぶつじょう)、枯木堂(こぼくどう)などともいう。中国の唐(とう)・宋(そう)の時代より、堂内の中央に聖僧(しょうそう)(主として文殊菩薩(もんじゅぼさつ)像)を安置し、周囲に単(たん)(坐禅(ざぜん)をする床)を配する。叢林(そうりん)に安居(あんご)を許された僧は、ここに畳一畳分を与えられる。曹洞(そうとう)宗の場合、修行僧は僧堂で起臥(きが)し、食事をし、坐禅する。臨済(りんざい)宗や黄檗(おうばく)宗では、食事は斎堂や庫院(くいん)でとるが、これは明(みん)代の規則に倣ったものである。
[永井政之]
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普及版 字通
「僧堂」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の僧堂の言及
【寺院建築】より
…塔は伽藍後方に建てられ,安楽寺塔(上田市)は[唐様](禅宗様)による八角三重裳階つきの珍しい例である。座禅修行の場である僧堂(禅室)や清浄のための浴室,東司(とうす)(便所)は東福寺に実例がある。書院などに二階建ての楼もできた。…
※「僧堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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